アイドル活動を通じて、人間関係の築き方を学んだという。hair & make up 清水恵美子(maroonbrand) styling 髙橋美咲(Sadalsuud) costumeデシグアル 撮影/写真映像部・東川哲也

——新生・岡田奈々として、ファンとはどのように向き合っていくのか。

岡田:アイドルは、常に笑顔で皆さんに喜んでいただくものかもしれませんが、私の場合は、隠しごとはせず、ファンの方とは今のまま、ディープに関わっていきたいです。どんな人間性を持った人が自分のファンでいてくれるのか、一人ひとりと話して、好きな食べ物や悩みまで知りたいタイプです。「人対人」で接するのが、私が考える関係性の美学です。

手を握り、目を見て話してきた

 アイドルとしての10年で、ステージング以上に人間関係の築き方を学びました。たくさんのファンの方の手を握って、目を見て会話をして、地道にコミュニケーションをとってきた。だからこその関係性と絆があると思っています。

 週刊誌に出たアイドルのことなんて、きっと誰も応援したくないじゃないですか。だけど、変わらず応援してくださるというのは、本当にすごいことだなって思うんです。いま、距離はさらに縮まったとも思います。お互いをさらけ出すのが、楽しい。つらいときも苦しいときも面白いことも、すべて丸ごと共有する。そのぐらいさらけ出すから、ちょっとしたことではぶれない絆があると思っています。

 ステージで歌っているアーティストという存在と、直接会って悩みまで共有できる存在と、このギャップが私の強みなんでしょうね。恋愛相談から上司にいじめられているとか、仕事の悩みまで、全部聞いてますよ。アイドルでありながら、「スナックのママ」みたいな関係性ですね(笑)。

 これまでの経験をソロ活動にも生かしていくつもりです。例えば、AKBは「会いに行けるアイドル」っていうコンセプトがあるんですが、これからは「会いに行ける岡田奈々」になりたいんです。(ジャーナリスト・古川雅子)

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