【DeNA】
3位のDeNAは今永昇太がメジャー挑戦によって退団する可能性があり、バウアーやフリーエージェント(FA)権を獲得した石田健大も去就が不透明な状況で、彼らとの交渉状況によって補強ポイントが大きく変わることになる。3人とも抜けるとなれば投手陣は一気に苦しくなるが、野手も補強ポイントは少なくない。牧秀悟以外に若手の強打者が少なく、外野のレギュラー陣の年齢が高いというのも気になるところだ。投手、野手、どちらを優先するかは頭が痛いところだが、先発候補の若手が少ないことを考えるとまずは大物投手を狙いたい。
筆頭候補として挙げたいのが細野晴希(東洋大)だ。力を入れれば楽に150キロを超え、カーブ、スライダーなど変化球のレベルも高い。四死球の多さを指摘する声もあるが、フォームは決して悪くなく、将来性の高さを感じるのも魅力だ。今永の後釜として最適な人材と言えるだろう。左投手にこだわらなければ、常廣羽也斗(青山学院大)も当然候補となる。大学生投手は豊作で、抽選を外しても力のある投手が残っている可能性は高いだけに、まずは一番人気となりそうなこの2人のどちらかを狙いたい。
【巨人】
昨年に続いて現時点ではBクラスに沈んでいる巨人。投手では山崎伊織、野手では秋広優人、門脇誠などが台頭してきたのはプラス要因だが、ベテランも多いため補強ポイントは少なくない。投手は菅野智之の後継者となれるエース候補、野手は岡本和真の将来的な去就が不透明なだけに秋広と並ぶスケールの大きな大砲候補を狙いたいところだ。
DeNAと同様にどちらを優先するかは難しいところだが、昨年は浅野翔吾、萩尾匡也と野手を上位で指名しており、まだまだ若い秋広がブレイクしただけに、まずは投手というのが妥当だろう。候補はDeNAのところでも触れた細野、常廣がやはりここでも挙がる。ともに8月に行われた巨人三軍とのプロ・アマ交流戦でも好投を見せたという点もプラスだ。外した場合も方針は変えずに武内夏暉(国学院大)、下村海翔(青山学院大)、西舘勇陽(中央大)などを狙いたいところだ。