「橋渡し役」には知識が必要だと思う人も多いでしょう。でも実は、数式が使えなくても、理系の技術者や研究者たちの説明を100%理解できなくても、そのアイデアを聞いてみようという関心さえ持てれば、橋渡しはできます。アイデアの背後にある、たくさんの数式の存在に思いを馳せる。このアイデアが実現すれば、数式がフル稼働しはじめて、まだ見ぬモノ・コトが生み出される未来を想像する。それだけでわくわくしませんか?
数式の魅力を知ったあなたは、もしかしたら、社内の文系人材と理系人材の「橋渡し役」になったり、社外のIT企業やフィンテック企業なども巻き込んでアイデアを形にしていく「ひとり」になるかもしれません。“数式読解力+調整力”はビジネスチャンスにつながります。イノベーションが求められる現代にこそ、数学の視点は重要なのです。
数式を理解するコツは、見た目の複雑さにひるまず、「その数式が表している物事の本質は何なのか」という点に集中することです。数式のささやき、数式がつむぐ物語に耳を傾けてください。クリエイティブな数式の世界への旅は、もう始まっているかもしれません。