(2)身だしなみに気を配らなくなる
人前に出るときはきちんと身だしなみを整えられているなら、単なる老化の範囲内。これに対して、以前と違って人前でもノーメイク、または無精ヒゲのまま平気で過ごすようになったら、認知症グレーゾーンが疑われます。
(3)長年続けてきた趣味をふいにやめてしまう
定年後、「健康のためにスポーツジムへ通い始めました」「脳活のために俳句を作っています」と言っていたのに、3カ月も経たないうちにやめてしまう……。
年齢とともに集中力が落ちてくるため、こういう「飽きっぽさ」は、ある程度はしかたのないことです。
認知症グレーゾーン(N)の人の特徴は、長年続けてきた趣味や習い事に対し、急に興味を失ってしまうところにあります。
たとえば、若い頃からほぼ毎日のように麻雀をしていた70代の男性が、急に麻雀をやらなくなったということもありました。
奥さんが「頭の運動になるから、またやればいいじゃない」と言うと、本人は「4人そろえるのがめんどうだ」と答えたそうです。まさに『めんどうくさい脳』が始まっている典型的なケースです。