台湾住民の約9割が現状維持を望む

 台湾政府の大陸委員会が2022年10月に行った「大陸との関係はどうすべきか」の世論調査(20歳以上1096人が回答)では86..3%が独立でも統一でもない「現状維持」を望んでいる。「速やかに独立」は7.7%、「速やかに統一」は1.7%だ。「現状維持」を望む人に「しばし現状維持の後にどうすべきか」と問うと「現状維持の後に独立」が22%、「現状維持の後に統一」が7.0%「現状維持の後に決める」が28.9%、「永久に現状維持が28.4%だ。大陸との親密な相互依存で繁栄している台湾の人々は大陸との経済関係を切断したり、戦争になったりすることを望まないが、統一して言論の自由が阻害されるのもうれしくないから「今のままでよい」というのは理性的で自然だ。

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