<遊撃手>
■茂木栄五郎(楽天)
大卒1年目から即レギュラーとして活躍し、4年目の2019年にはシーズン160安打も記録した男だが、プロ8年目の今季は1軍出場わずか8試合のみ。4月19日のオリックス戦を最後に2軍暮らしが続き、イースタンでは72試合で打率.297、3本塁打、23打点の好成績を残しながら、1軍では12打数1安打の打率.083(0本塁打、1打点)。昨季も出場73試合でプロワーストの打率.223だったが、今季はそれ以下だった。本職はサードだが、プロ入りから4年間はショートで活躍していたことから今回は遊撃手で選出。まだ29歳。肉体的な衰えはないはず。新監督のもとで信頼を取り戻したい。
<左翼手>
■島内宏明(楽天)
大不振だった。大卒11年目の昨季は、打率.298、161安打、14本塁打、77打点で最多安打のタイトルを獲得してベストナインにも選出された充実のシーズンを過ごしたが、今季はそこから一転した苦悩のシーズンとなった。開幕から打率1割台と低迷し、7月6日に打率.177、32安打、4本塁打、15打点という成績で自身5年ぶりの登録抹消。8月11日の復帰後以降は復調した姿を見せたが、打率2割台に乗せるのが精一杯。最終的に出場104試合で打率.236、76安打、7本塁打、38打点と、昨季の約半分の働きしかできなかった。来季は4年契約の最終年。推定年俸1億2000万円に見合う働きを期待したい。
<中堅手>
■ペイトン(西武)
身長173センチの小柄な左打ち助っ人。高いコンタクト力と優れたスピードで「1番・センター」で開幕スタメンを張った。だが、開幕から打撃不振が続いていた中、4月29日の試合で負傷して登録抹消。ようやく7月に1軍復帰を果たしたが、大きなインパクトを残すことなくシーズンを終えた。最終成績は、出場57試合で打率.215、5本塁打、22打点。春季キャンプからハッスルプレーを見せて真面目な性格で日本にも馴染もうとしたが、故障によって万全なコンディションが整わず。「皆さんの前でプレーできたことは素晴らしい経験でした」と語って1年のみでの退団となった。