「Aマッソ」の加納愛子(撮影/中西正男)

 魂の暗部を狙撃するようなワードセンスで芸人仲間からも一目置かれるお笑いコンビ「Aマッソ」の加納愛子さん(34)。11月16日にエッセー集「行儀は悪いが天気は良い」(新潮社)が発売されるなど、さらに活動の幅を広げています。3年連続で女性芸人No.1決定戦「THE W」のファイナリストになるなどコンビでのネタも高く評価されていますが、女性芸人としての今後には迷いもあったそうです。しかし、大先輩である上沼恵美子さんの言葉に気づきを得て、ある「覚悟」ができたと明かしてくれました。

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 気がつけば、いつの間にか後輩が増えてまして。所属しているワタナベエンターテインメントの中では、女漫才コンビとしてはほぼ一番上の芸歴になりました。

 そうなると、おのずと“続けることの難しさ”を感じるようにもなってきたんです。ここから上を見ると、例えば「海原やすよ・ともこ」さんとか、ピンだったら友近さんたちが現役でバリバリやってらっしゃいます。さらに、さらに、上を見れば、それこそ上沼恵美子さんもいらっしゃる。

 そうやって、自分よりもずっと長く一線で続けてらっしゃる方々のすごみが心底分かってくるというか。そんなことを強く思うようになってきました。

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中西正男

中西正男

芸能記者。1974年、大阪府生まれ。立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当として、故桂米朝さんのインタビューなどお笑いを中心に取材にあたる。取材を通じて若手からベテランまで広く芸人との付き合いがある。2012年に同社を退社し、井上公造氏の事務所「KOZOクリエイターズ」に所属。「上沼・高田のクギズケ!」「す・またん!」(読売テレビ)、「キャッチ!」(中京テレビ)、「旬感LIVE とれたてっ!」(関西テレビ)、「松井愛のすこ~し愛して♡」(MBSラジオ)、「ウラのウラまで浦川です」(ABCラジオ)などに出演中。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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上沼さんは次元が違う