「ベストボディコンテスト」の50歳以上の部でグランプリ受賞歴があり、フィットネストレーナーとしても活躍する整形外科専門医の吉原潔さん。今でこそ筋肉ドクターとして有名な吉原さんだが、「医師になってから運動はゼロ。40代までメタボ体形でした」と話す。いったい何をしてメタボ体形を脱したのだろうか? 吉原さんの著書『ドクターズスクワット 医者が考案した「30秒で運動不足を解消する方法」』(株式会社アスコム刊)より、「50歳を過ぎてメタボ体形から脱却した医師がやったこと」を一部引用・再編集してご紹介する。
【写真】BEFORE→AFTER50歳過ぎてメタボ脱却した医師!
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(1)「運動した日」の基準を低くした
ある日、鏡に映る自分を見て、これはまずい! そう思い、スポーツクラブに入りました。
ところが、一念発起はしたものの、「今日は仕事が多くて帰りが遅くなったから、スポーツクラブには行けない」などと言い訳をして、足が遠のきがちに。
もう少しなんとかならないか……。言い訳の原因がどこにあるのか考えたところ、私が毎日運動できないのは「運動のハードルが高い」ということでした。
それまでは、スポーツクラブに行かないと運動をした日としてカウントしていませんでした。でも、仕事の合間を縫って、スポーツクラブに行って、着替えて、トレーニングをして、また着替えて、帰宅して……。どうしても、おっくうに感じてしまいます。
そこで、「運動をした日」の基準を低くしてみたのです。
「短時間でもOK、1日1回でも体を動かせば、その日は運動をした」
とし、スポーツクラブに行けない日は、自宅でスクワットを行い、毎日続けることを目標にしました。
すると、どうでしょうか、徐々に運動が生活のなかに定着してきて、体形も変わってきて、もっと運動をしたいと思うようになったのです。
(2)「ボディコンテスト大会に出る」など目標を持った
短期的な目標を持つと、よりやる気が出ることもわかりました。私の場合は、ボディコンテストの大会に出ようという目標でした。
(3)運動不足の言い訳「時間がない」を打破した
「今日は運動する気になれないな……」ということが、私もたびたびありました。
そんなとき、ふと気づいたのです。筋トレのメニューをすべてできなくても、ちょこっとだけならできるかもしれない、ということに。
スクワットは運動効果が得られつつ、「長い」と感じない時間設定にしよう、そう考えて自分でいろいろ試してみました。
忙しいときは「長い」「めんどうだ」と感じることが習慣化の障害になるからです。
(4)「◯◯ながら」スクワットを習慣化した
スクワットを習慣にするには「ながら」を利用するのが有効です。
具体的には、毎日行う行動のついでにドクターズスクワットの動きを取り入れるのです。
「〇〇をする=スクワットをする」と、脳内で特定の行動と紐づけられれば、忘れることもなくなりますし、めんどうくさいという気持ちも薄れるはずです。