
クマだけではありません。例年なら周りで見かけないような野鳥もいます。集団で来て、エサを食べているということがよくあります。
――なぜ山から降りてくるのでしょうか。
皆さんにももう知られているように、山の中に(ドングリなどの)エサがない。(山に木の実がならないのは)異常気象だからでしょうか。私たちの地域では、あまり大きなクマは出てきていません。子連れが多く、稲穂や豆類を食べていますね。行動範囲も数十メートルや数百メートルといったところで、広くはないようです。
エサを取られるとでも思うのか、焦っています。イライラしています。気が立っていると思いますね。
――クマと出会ってしまった場合はどうしたらいいでしょうか。
そうですね…。今年はいつもとは全然違う動きをしていますからね。いつ、どこから出てくるか分かりませんし…。

ただ、自分の存在をアピールするといいかもしれません。クマに対して「ここにいるよ」っていうことが分かるように。静かにしているよりは、事故にあう確率は減ると思います。
とはいえ、クマ除けのためにラジオをつけながらタケノコ取りをしていたら、クマが荷物のあるところを察知して、弁当を取られてしまったケースもあるようです。存在をアピールすると、かえって近づいてきてしまう場合もあるのですね。
大きな声を上げると逃げていく場合もありますし、手足を伸ばしたりして自分の姿を大きく見せることで驚かす方法もありますが、クマとどのくらい距離が離れているかなどにもよります。クマの個性や性格もいろいろですし、その場、その場で変わってきます。絶対的な答えはありません。