二つ目は、女性の月経周期を理解し、妊娠しやすいタイミングでトライすること。もっとも妊娠する可能性が高いのは、排卵日ではなく排卵日2日前あたり。排卵日には妊娠できる可能性がすでに下がっているため、特に性交渉の回数が少ないカップルは月経周期をしっかり把握しておくことが大事です。

 三つ目は、男性側の事情について。当然のことながら、妊娠するかどうかの半分は男性にかかっています。例えば、精子が女性の体内で生きられるのは2日から3日前後だということも、タイミングを合わせるためには知っておきたい知識です。また、男性もストレスなどによって性交渉に支障をきたすことがあるとか、正常な精子がつくれない病気があるといったことも、共有しておくべき知識だと思います。

 さらにいえば、仕事をぎゅうぎゅうにつめすぎないとか、日々のタスクをちょっと減らすといった気持ちのゆとりを持てる状況がとても大切であり、いかに自然妊娠のための望ましい環境を自分たちで準備できるかが第一歩ともいえるわけですが、その必要性が強調されることはほとんどありません。

 不妊治療を受ける方が増えている今、その前に、ちょっと待って、自然妊娠のためにできることがもっとあるんじゃない? もう少し早めに妊娠に関する知識を持てたら、妊娠に苦労するカップルも減るのではないか? そんな思いが強いです。

(構成/長瀬千雅、ブックデザイン/鈴木千佳子)

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