園児への暴行や虐待などが全国の保育園で相次いでいることから、こども家庭庁は22年に初めて、全国調査に乗り出した。同庁はその調査結果を23年5月に公開。22年4月から12月の間に、子どもの人格を尊重しない不適切な保育は全体で1316件に上り、このうち虐待は122件となった。

 小林さんはこう言う。

「そもそも余裕のある人員の配置が必要です。そのためには配置基準の引き上げと保育士の待遇改善をセットで行わなければなりません。とはいえ、保育の現状を知るための要素として、待機児童数が適切にカウントされていなければ、実態の改善は遠い」

(AERAdot.編集部・板垣聡旨)

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