瀧澤 これまで外資系といえば隙のないイメージのラグジュアリーが主流という印象だったので、2020年に上陸したホテルインディゴはすごく新鮮でした。館内のいたる所にアートが飾られていてデザイン性が高い。

編集部 軽井沢、箱根強羅、犬山有楽苑に続き、2023年には渋谷にもオープンしましたね。

瀧澤 リゾート路線で地方に展開していくかと思ったら、意外にも都心。開業のニュースを聞いたときはワクワクしました。

編集部 周辺地域の歴史や文化、つまり「ネイバーフッドストーリー」を取り込んだデザインやサービスも特徴ですね。

瀧澤 軽井沢と箱根強羅に共通してそれを感じたのが、レストランの料理。地元の野菜や肉などを、ダイナミックにグリルしてボン!と出す。素材の持ち味のよさを上手に生かしていたのが印象的です。あと、実は私サウナーなので、ホテルインディゴ軽井沢にいいサウナがあるというのもポイントが高いです(笑)。

「ホテルインディゴ軽井沢」 木のぬくもりとアートに囲まれ別荘のように過ごせる。ダイニング「KAGARIBI」では薪の炎で調理するイタリア料理を

編集部 今後オープンの外資系ホテルで、瀧澤さんが注目されているのはどこですか?

瀧澤 1つはTorch Tower内にオープンするドーチェスター・コレクションですね。2028年に開業予定だそうです。

編集部 地上300メートル以上の超高層ホテルになるそうですね!

瀧澤 建物の設計がユニークなので、どんなホテルになるんだろうと今から楽しみです。もうひとつは香港の高級ホテル、ザ・ランガム(2024年開業予定)。すでに外資系ホテルが出そろっている東京都心、しかも六本木にオープンするということで、評論家としてはどういうブランド個性を見せてくれるのか、気になるところです。

編集部 まろさんはどうですか?

まろ 私は2024年にオープンするというバンヤンツリー・東山 京都です。清水寺の近くの高台というロケーションで、京都の街を一望できるそう。すごく贅沢な立地ですよね。ホテルの中に能舞台ができるというのもおもしろそうです! 

「バンヤンツリー・東山 京都」 2024年春に開業予定。天然温泉の源泉を有し、温泉を活用したバンヤンツリー・スパもオープン予定
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