さらに、国政を視野に入れ、

「衆院の小選挙区の区割りは、市長選と似たところがあります。30万人規模の所沢、明石両市でそれを証明できました。今の野党で言うと、維新は関西以外では首長選は勝てない。つまり小選挙区は取れないんです。関西限定なので政権奪取は無理。れいわ新選組、国民民主党もミニ政党の域を出ません」

 と分析し、こう持論を述べた。

「今の岸田政権の支持が低迷している理由は国民への愛がないことなんです。それなら一つにまとまって、国民への愛がある市民派の候補者を無所属で出して、自民党と一騎打ちの構図をつくる。投票率が上がれば、1回の総選挙で多数派となって首相を出せると、私は本気で考えています」

野党はバラバラと言いつつ

 22日の衆参補選の結果を受け、立憲民主党の泉健太代表は、次期衆院選での連携を呼びかけるため野党各党へのあいさつ回りを始めたが、国民民主党の玉木雄一郎代表からは面会を拒否された。共産党が「立憲民主党と合意した」と発表したためだという。

 次の衆院選で野党の足並みがそろうとは考えにくく、自民党vs.野党系の無所属候補という構図はなかなか難しいのでは、と思うのだが、泉氏の考えは違うという。

 2017年10月の総選挙で、東京都の小池百合子知事が「希望の党」を設立し、当時の安倍政権を倒すかのような勢いが見られた。その後の「排除」発言で大失速し、惨敗したが、泉氏はこの選挙を例に挙げ、こう話した。「希望の党が結成された時はすごい熱気で、我も我もと集まり、一回の選挙で自民党から政権奪取できるのでは、と思わせるほど国民も期待しました。結果的にはダメでしたが、野党はバラバラと言いつつ、選挙で勝てる、政権が取れるとなれば、政党になるか連立かは別にして、一つになります。それが政治」

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泉氏の立候補はある?