その後、7月には兵庫県三田(さんだ)市長選でも、泉氏が力を入れた無所属の田村克也氏が、自民、立憲民主、公明、国民民主の各党から推薦を受けて3選を目指した現職を破り当選。9月には、東京の立川市長選で酒井大史氏を、岩手県知事選では現職の達増拓也氏を応援して自民党候補に勝利した。
そして、今回の参院補選と所沢市長選を合わせて6連勝となるのだ。
泉氏は選挙を振り返り、
「私の中では所沢市長選がとても大きかった。与党対野党という構図でよく報じられますが、違います。市民のために市民目線でやってくれる候補か、そうでないかがポイント。現職が断然有利と言われていましたが、私は大差で勝つと思っていました。あとは『どれくらい差を広げて勝てるか』でした。1万5千票差でしたが、もっと差を広げられたかな、という思いもあり悔しさもあります。明石市と所沢市は、人口が30万人台で同じような規模。そこで圧勝できたことは、とても自信になりました」
野党系無所属のほうが絶対勝てる
そして参院補選については、
「広田氏から『政党に属さず無所属で出馬するので協力を』との話がありました。私も2度、徳島入りしてマイクを握りました。選挙戦の最終日、立憲民主党は幹部を投入しましたが、私は並んでの演説はしませんでした。あくまで政党から距離を置いた、野党系の無所属のほうが絶対に勝てる、という考えです。私の戦略でもあります。結果、その通りになりました」
と泉氏は言う。
一方、立憲民主党所属の候補が、与党の推薦候補に敗れた衆院長崎4区の補選については、
「立憲民主党が表に立ってやった結果でしょう。私が6連勝して感じるのは、野党系無所属のほうが幅広く支援を訴えられて無党派にも浸透しやすい。所沢市長選では、投票率が前回より約7ポイント上がっただけで、無党派層の票をごっそりと取ることができて勝ちました。ここにヒントがあります」 と話した。