ちなみに社名変更当日は、「ジャニーズ最後の日」をセンチメンタルに報じるメディアで溢れ返るだろうと予想していましたが、案の定その通りの結果になりました。
おそらく日本は、世界でも有数の「最後の日」を感傷的に捉えたがる国な気がします。毎年、大晦日から元日にかけての「カウントダウン」や「ゆく年くる年スピリット」は、日本人がもっとも大事にしている「エモさ」です。否が応でも「さようなら!」「ありがとう!」と手を振りたくなるのは、日本人の精神構造として真っ当なのかもしれません。
それよりも、わざわざ本社前に足を運び、テレビのインタビューを受け、まるで台詞を読むかのような「正義コメント」をする一般ピープルの姿の方が、私には正直怖かった……なんてことを言うと、また怒られるのだろうなと思ってしまう私も、結局は臭いものに蓋をして生きている人間です。