スポーツ紙記者は「オスナを獲得する場合は坂本以上の年俸を提示する可能性があるが、それだけの価値はある投手です。守護神を託し、大勢、中川皓太がセットアッパーを担う『勝利の方程式』が作れる。救援陣は安定感がグッと増すでしょう」と分析する。

2年連続で防御率0点台と驚異的な安定感を誇るロベルト・オスナ選手

 かつて巨人に在籍していたヤクルト田口麗斗の動向も注目される。昨年まで抑えを務めていたスコット・マクガフに代わる新守護神に抜擢された今季は、50試合登板で3勝5敗33セーブ6ホールド、防御率1.86をマーク。直球は140キロ台中盤と決して速くないが、投球の半分近くを占めるスライダーで凡打の山を築く。制球力が良く、得点圏に走者を背負ったピンチでも、内角を果敢に突ける。巨人では左腕エースとして期待されたが、21年の開幕前に廣岡大志(現オリックス)との電撃トレードでヤクルトに移籍した。FA権を行使した場合は、4年ぶりに古巣復帰が実現するだろうか。

 野手陣を見ると内野は一塁・岡本和真、二塁・吉川尚輝、三塁・坂本勇人、遊撃・門脇誠で固まっている。一塁は秋広優人を据え、岡本を左翼に回すプランが考えられるが、盤石と言えるだろう。外野は丸佳浩、梶谷隆幸、長野久義、ブリンソン、ウォーカーに加えて秋広、浅野翔吾、岡田悠希と若手が台頭してきたが、絶対的なレギュラーがいるわけではない。丸は今季打率.244、18本塁打、47打点と不本意な成績に。外野の守備力に不安があるウォーカー、ベテランの梶谷、長野が来年シーズンをフル稼働することはイメージしにくい。

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