2014年4月、本拠ニューヨークで初登板したヤンキースの田中将大

 和田毅(ソフトバンク)は36歳のシーズンに最多勝に輝き、43歳シーズンの今年も8勝6敗、防御率3.24と先発ローテーションで稼働した。37歳右腕のダルビッシュ有(パドレス)も力の衰えは見られず、先発で稼働している。過去にさかのぼると、日米通算100勝100セーブ100ホールドを達成した上原浩治は38歳の13年にレッドソックスの守護神を務め、メジャーで日本人初のワールドシリーズ胴上げ投手に。50歳まで投げ続けた山本昌(中日)は35歳シーズンから計96勝をマークしている。

 NPBに所属する選手の専属トレーナーは、「田中将投手はメジャーで肘の不調を訴えたことがあったがトミー・ジョン手術を受けていない。これだけ長年投げ続けているのに、手術を受けていない投手は非常に珍しい。体が強靭で理にかなった投げ方をしている証です。ただ、高卒1年目からずっと投げ続けていると、肩、肘がどうしても消耗してしまう。球団と話し合う必要はありますが、精密検査を受けて手術が必要なら少し時間を掛けてでもきっちり治した方が良いと思います。直球のキレを取り戻せば、まだまだ勝てますよ」と指摘する。

 楽天は田中将に対し、現在の推定年俸4億7500万円から大幅減俸の提示をするとみられる。海外FA権を保有しているが、他球団に移籍の可能性はあるだろうか。

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