力投する楽天先発の田中将大

 楽天、日本のエースとして活躍し、14年から移籍したヤンキースでは6年連続2ケタ勝利をマークした。21年に日本球界に復帰した際は複数球団による争奪戦となったが、古巣の楽天への復帰を決断した。

 田中将は球団創設初のリーグ優勝、日本一に輝いた13年に24勝0敗、防御率1.27と驚異的な成績を残している。野球ファンはその姿を追い求めてしまうが、現実は厳しい。21年は4勝9敗、防御率3.01、昨年は9勝12敗、防御率3.31と2年連続負け越し。復活を目指した今季だったが防御率は5点台と悪化した。

「ファンの求める理想が高すぎた部分もあったと思います。ここ5年でNPBの平均球速が一気に上がり150キロ以上を投げる投手がゴロゴロいる。田中将は平均球速が140キロ台中盤と決して遅くないが、打者からすれば対応できる球速になってしまう。力投型の投手で、スライダー、スピリットを生かすためにも直球が生命線だったが、簡単にはじき返されるようになり、変化球で空振りが取れない。配球が手詰まりになり、投手不利のカウントで痛打を浴びるパターンが目立ちます」(スポーツ紙デスク)

 日米通算200勝まであと3勝に迫っている。来年で達成可能な数字だが、この大記録達成で野球人生のキャリアに終止符を打つわけではない。ベテランと呼ばれるが34歳。まだまだ老け込む年ではない。

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他球団に移籍の可能性は?