社員が残業を拒否できるケースと
残業を拒否できないケース

 次の日の午後。D部長はE社労士にBの件について詳細を説明した後尋ねた。

「B君がA課長の要請を聞かずに残業を拒否してもいいんでしょうか?」
「社員が会社(上司)の指示に対して、残業を拒否できる場合とできない場合があります」

 上記の説明を終えたE社労士は、D部長に用意してもらった会社の就業規則と36協定届のコピー、メンバー全員の出退勤記録、Bの雇用契約書の内容を確認した。

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甲社の状況・就業規則の場合、Bは残業命令を拒否できるのか