
スポーツ紙の芸能担当記者は、「2人の共通点は頭の回転が速く、自立して生きる術を身に着けていること。今回の離婚報道で株を上げたのがMEGUMIですね。降谷の不倫報道以降もSNSで発信せず、降谷を攻撃することもない。今は夫婦生活に触れないことが賢明だと判断したのでしょう。タレント、女優業だけでなく、マルチな才能を発揮している。今年4月に出版した美容本は35万部を超え、金沢で経営しているカフェも人気だと聞いています。MEGUMIに憧れる同世代の女性は多い。離婚がネガティブな決断ではないと感じさせ、さらに好感度が上がっている」と分析する。
厚生労働省が発表した人口動態調査によると、21年の離婚件数は18万4384組で、前年の19万3251組より減少している。離婚件数の年次推移をみると、02年の28万9836組をピークに減少傾向が続いている。
ただ、離婚したくても様々な事情でできない夫婦は多い。女性側が離婚に踏み切れない大きな問題は経済力だ。専業主婦や、子育てと両立するためパートなどで働いている女性は金銭面で不安を抱える。夫から「誰に食わせてもらっているんだ」、「稼げないんだから文句言うな」などの暴言を受けて耐え忍ぶケースがいまだに珍しくないという。共働きの世帯が増えているが、年齢層が上がると夫婦関係は対等ではなく、男尊女卑の文化がいまだにはびこっているのが現実だ。ただ、近年は女性の価値観に変化が芽生えているという。
NPO法人日本家族問題相談連盟理事長で、離婚カウンセラーの岡野あつこさん。4万件以上の相談実績がある「岡野あつこの離婚相談救急隊」に、20年以降のコロナ禍から離婚に関する相談件数が急増したという。