細田博之衆院議長(79)が9月29日、「体調不良」を理由に議長を辞任する意向を固めたというニュースが流れた。年齢も年齢。引退は自然な流れ、とだれもが思ったはず。ところが、次の選挙には出るつもりだという。体調不良なのに? 世代交代は? 改めて辞めない理由を考えた。やはり、議員は一度やったらやめられない“蜜の味”だから、と思うのはうがった見方だろうか。
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議長辞任の知らせの後、細田氏の地元島根県に本社がある山陰中央新報が、次期衆院選に出馬する意向、と報じた。
記事には、東京都内で記者の取材に対し細田氏は、
「(健康に)大きな支障はない。政治家としては元気そのもの。全然変わっていない。立候補する前提で考えていると述べた」
とある。
体調不良で衆院議長は辞めるのに、政治家としては元気なので選挙には出馬するーー。意味がわからない。
安倍派の衆院議員に聞くと、
「細田先生の説明では『衆院議長は重責だし、来客や行事で多忙なため体力的に厳しい。だが、衆院議員はそれほどでもない』という意味だそうだ。衆院議員も重責で、多忙です。私も正直、細田先生の言葉が理解できません」
と首をかしげる。