ラグビー日本代表の稲垣啓太は関東学院大出身

 ラグビーワールドカップ2023 フランス大会では熱戦が繰り広げられている。日本代表は2019年大会でベスト8進出を果たした。今大会(23年大会)ではそれ以上の成績を目指している。優勝も夢ではない。

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 日本代表には精鋭33人が選ばれた。彼らの多くは大学、高校で活躍してきた選手だ。23年大会の日本代表、そして、歴代のワールドカップ日本代表(1987年第1回大会~2023年第10回大会)の出身大学ランキングを調べてみた。

ラグビーワールドカップ2023代表選手の出身大学

 23年大会の日本代表の出身大学を見てみよう。

ラグビーワールドカップ2003日本代表の出身大学ランキング

 帝京大が8人(坂手淳史、中村亮土、流大、姫野和樹、堀江翔太、堀越康介、松田力也、李承信)。

 このうち、堀江は11年、15年、19年大会に次いで4回連続出場となる。チーム最年長の37歳だ。堀江は大学で優勝経験はない。帝京大が大学選手権で初優勝したのが、09年度大会のことである。彼が卒業した後年のことだった。

 坂手、姫野、流、松田、中村は19年大会から2回続けて選ばれた。帝京大は09年度から17年度まで9年連続日本一を果たしており、彼らはいずれも連覇中に4年間在学していた。大学では「優勝経験」しかない。初出場の堀越は17年度に帝京大主将をつとめている。4年間、大学日本一を続けた。

 ここまでの帝京大出身者に比べて、李の経歴は異色だ。大阪の朝鮮高級学校を卒業後、2019年に帝京大に入学したが、20年、2年生のときに退学し、トップリーグ(現・リーグワン)のコベルコ神戸スティーラーズに入った。同チームで頭角を現し、日本代表入りする。

なお、8人のうち、5人が帝京大で主将をつとめている。

 早稲田大は6人(小倉順平、長田智希、垣永真之介、齋藤直人、下川甲嗣、山中亮平)。

 山中は19年大会から2回連続代表となったが、ほかの5人は初出場となる。2010年代、大学ラグビーは帝京大の天下だった。13年度大学選手権決勝で帝京大が早稲田大に41対34で勝っている。このとき早稲田大の主将は4年の垣永であり、3年に小倉がいた。帝京大の主将は中村、主力には流、松田、坂手が名を連ねている。13年度の大学日本一を争う試合の出場メンバーのなかから、23年大会のワールドカップ日本代表に6人が選出されたことになる。

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歴代のラグビーW杯代表選手、出身大学ランキングは?