・8位大東文化大13人
2019年に続いて23年大会に代表を送り出した。伝統的にトンガ出身の選手が多い。大学選手権では1980年代半ばから90年代半ばにかけて早明を破るなど優勝3回を数える。その中心を担ったのが、トンガ出身のシナリ・ラトゥ(87、91、95年大会)だった。国立競技場で響きわたる「ダイトー」という声援はラグビー新興大学を勇気づけた。
・9位東海大11人
2009年度の大学選手権決勝で帝京大とぶつかり、13対14の僅差で負けてしまった。このときのメンバーにリーチ マイケルがいる。今日まで大学日本一になったことはないが、09、15、16 年度に準優勝しており、毎年、優勝候補にあげられている。リーチ マイケルはワールドカップの15、19、23年大会に3回連続出場している。
ワールドカップ日本代表には、全国制覇を成し遂げた大学から多く選ばれている。大学日本一の主将は日本代表率が高い。パワー、技量のほかにリーダーシップが求められるのであろう。
高校生にすれば、ワールドカップにいちばん近い大学でプレーしたいと考えるだろう。帝京大、早稲田大が強豪なのは、ワールドカップに出るような優れた選手が集まったから、ともいえる。もちろん、大学でさらに鍛えられたことで日本代表になったわけだ。一方ですぐれた素質をもった選手の育成を大学にまかせていいのか、という意見もある。
ラグビー日本代表に注目してみよう。
高校、大学時代からスターだった選手がいる。大学卒業後、リーグワンで活躍し花開いた選手がいる。ラグビーではそれほど名前が知られていない大学の選手もいる。彼らの活躍ぶりを出身大学から見るとおもしろい。