中国の北朝鮮に対する支援は従来、「生かさず殺さず程度」にとどまってきた。今回も、ロシアと北朝鮮の軍事協力が極端に拡大しないことを見越し、両国への支援を多少上積みする程度で収める可能性が高い。

 北朝鮮では最近、「キム・ジュエ」と呼ばれる金正恩氏の娘の露出が再び、増え始めている。韓国政府当局者の一人は「後継活動が本格化している」と語る。正恩氏が経済を無視して軍事力強化に走るのも、後継作業に不可欠な軍の支持を得るためなのかもしれない。

 どのような未来が待つにせよ、北朝鮮の庶民の暮らしが更に苦しくなるのは間違いない。
(朝日新聞記者、広島大学客員教授・牧野愛博)

AERA 2023年10月9日号より抜粋

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