山形県酒田市に本社があった再生可能エネルギーの投資会社「チェンジ・ザ・ワールド」(創業者・池田友喜氏)だ。チェンジ社はスマートフォンのアプリで太陽光発電システムの投資を募っていたが、経営に行き詰まり、今年2月に破産を申し立てた。債権者約1万2千人に対し、総額約38億円超という負債だった(太陽光発電で国の“お墨付き”が裏目に 販売預託商法で破産 負債総額38億円 債権者は1万人超え)。
「加藤氏はチェンジ社の池田氏とはとても親しい仲でした」
そう話すのは、加藤氏の支援者で、紘一氏の元秘書だ。
チェンジ社を2015年に創業した池田氏は、それと時期をほぼ同じくして、起業促進や企業誘致を目的とした一般社団法人「日本西海岸計画」を酒田市に設立し、代表理事に就任(当時)した。
設立当時のホームページを見ると、池田氏と加藤鮎子氏が並んで写っている。2016年8月に日本西海岸計画が開いたパーティーにも加藤氏は出席しており、あいさつをしている様子がSNSに投稿されている。
「テキーラを飲む」
「西海岸初期メンバーだった加藤鮎子さんスピーチ」
と写真入りで、親しげな様子が伝えられている。
若い有権者を連れて加藤氏の選挙の応援に
加藤氏の政党支部である自民党山形県第三選挙区支部の政治資金収支報告書(2021年分)を見ると、「WEBサイト維持管理費」として8月に11万9476円、「HP改修費用」として11月に48万4千円がチェンジ社に支払われている。
また、加藤氏の別の政治団体の収支報告書には、2016年に池田氏からの3千円の寄付と、「カメラマン料」として池田氏に3万円を支払っている記載がある。
前出の元秘書が話す。
「池田氏は、日本西海岸計画を通じて知り合った若い有権者を連れて、加藤氏の選挙の応援に行っていました。加藤氏と親しいことが池田氏の自慢話でしたよ。チェンジ社は、再生可能エネルギーの投資会社と聞いていたけど、従業員はパートのような人ばかりで何をやっているのかよくわからなかったです。それが環境省から賞を受けたと聞いて驚きました。『加藤氏と仲良くしていたから選ばれたのでは』なんて冗談めいた話がチェンジ社のスタッフからは出ていました」