「2023年に現行NISAで何も買い付けていない方は、9月までに金融機関の変更を完了していただければ、10月以降に変更後の金融機関で新NISAが自動開設されます。
2023年に現行NISAで買い付けをされた方は、10月以降に金融機関の変更手続きが必要です」(SBI証券、楽天証券)
新NISA口座は現行NISA口座を持っていれば自動で開設されるため「今日から新NISAの口座開設スタート!」といった「区切りの日」がない。
強いていえば金融機関の変更ができる10月が本格始動か。そもそも新NISAのためのつみたて設定ができるようになるのはいつ?
本誌取材によると、2024年1月から投資信託のクレジットカードつみたてをスタートしたい場合のつみたて設定期間は各社で異なることがわかった。
●SBI証券は「2023年11月18日(予定)〜12月10日(クレジットカードつみたての場合、カード券種により異なる場合あり)」
●楽天証券は「同11月13日〜12月12日(1月7日買付の場合)」
1月から銀行引き落としで投資信託をつみたてたいなら?
SBI証券は「11月29日(11月30日午前6時)まで」に設定を済ませる。
楽天証券の銀行つみたては毎月7日か24日を選ぶ形。前者なら「12月12日まで」、1月24日買付なら「12月25日まで」だ。
ということで、最速11月13日(楽天証券)が「新NISAのためのはじめての投資作業デー」ということになる。
(編集部注)この日程は2023年9月15日までの取材によるものです。各社でこの日程に間に合うよう準備中ですが、突発的な事情により遅れる場合も考えられます
■申し込みと設定の速さ
NISAを利用したことのない人が新NISA口座を開設する場合、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券ではネット上で申し込み手続きが完結する。
松井証券のみ、現時点では郵送での手続きとなる。同社のウェブサイトで申し込むと書類が届くので、必要事項を記入して本人確認書類とマイナンバー確認書類などを添付して返送。すると手続き完了後にログインID・パスワードの書類が自宅に届く。
新NISA口座の開設にあたっては、税務署等への照会も含めた本人確認審査(1〜2週間)も実施される。
松井証券は審査完了を待ってからつみたて設定を行う。SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券はシンプルに「最速で新規口座開設の申込日(または口座開設完了日)からつみたて設定が可能」という回答が来た。
これらは各社が「NISA口座の簡易開設手続き」に対応しているか、いないかの違いによるものだ。
※「最速、新規口座開設の申込日」というのは現行NISAおよび新NISA本格スタート(2024年1月)以降の場合です。たとえば楽天証券で10月2日に口座開設を行った場合、2023年までのつみたてNISAか一般NISAを利用するなら申込日当日から最速でつみたて設定ができますが、2024年1月からのつみたて設定は11月13日まで待つ必要があります