「水谷千重子はミニコントの延長なのですが、本人はその場のノリを大事にし、舞台でもほとんどがアドリブ。これが、コント好きの若者から演歌をこよなく愛する高齢者まで心をわしづかみにし、大当たりしました。お芝居と歌謡ショーで3時間以上の公演は1300以上ある席が連日完売するほどの大盛況。実際に今年の公演を見ましたが、割れんばかりの大爆笑が何度も起きていました。吉本興業のサイトには水谷千重子のプロフィールもあるくらいで、高齢者の中には水谷千重子が実在する歌手だと思っている人も相当数いるとか」(前出の放送作家)
20年からは吉本興業と専属エージェント契約に切り替えた友近。厳密にはすでに吉本興業所属の芸人ではないのだが、そんなことを感じさせないほどの快進撃が続いている。
「吉本所属時代から、もともと時間や礼儀にとても厳しく、担当マネージャーを叱責することもありました。吉本の中では、友近さんの担当になるのを誰もが恐れていたと言われるほどです。完璧主義であるがゆえの行動なのでしょうが、結果的に週刊誌でパワハラ疑惑が報じられました。しかし、専属エージェント契約になってからは、自身でマネージャーを雇い、より仕事を完璧にこなせる環境ができたと語っており、吉本との関係も良好です。今は吉本が進んで売り込むことは少なくなりましたが、おそらく本人は冠番組を持つことなどは望んでいないでしょう。水谷千重子で、今後も仲のいい芸人たちと旅一座のような合同コントを続けていくだけでも十分メシは食っていけるでしょうし、その気になればYouTubeだって配信ライブだってできる。あの憑依芸がある限り、仕事には困らないでしょう」(民放バラエティー制作スタッフ)