期間を広げれば家長昭博(川崎)、宇佐美貴史(G大阪)、清武弘嗣(C大阪)、西村拓真(横浜FM)らも海外リーグでのプレー経験のある“出戻り組”だ。さらに今夏には柴崎岳(鹿島)、中島翔哉、安部裕葵(ともに浦和)、原大智(京都)、前田直輝(名古屋)、田中聡(湘南)らがJ復帰を果たしており、今後の活躍が大いに期待されている。
改めて現在のJリーグ全体を見渡すと、“出戻り組”は決して珍しいものではなく、彼らが各チームの主力として活躍している姿が大いに目につき、Jリーグ復帰後に苦しんでいる選手はごく少数だ。サッカー界の中心は欧州にあり、海外リーグでプレーすることは、多くのサッカー選手たちが持つ「夢」であることは確かだが、それがすべてではない。今後さらに日本人の海外移籍の数が増えていくことは確実だが、それは同時に“出戻り組”の増加を意味し、Jリーグのレベルアップに繋がるはずだ。(文・三和直樹)