週刊文春などによると、9月7日のジャニーズ側の4時間を超える会見後、ジュリー氏はそのままハワイへ行き、ジュリー氏が保有する「トランプタワーワイキキ」最上階の部屋で過ごし、アメリカの大学に留学中の娘と会い、ショッピングなどを楽しんでいたという。
こうした報道について石丸副代表がこう話す。
「ジュリー氏は会見で、『被害者の救済に専念して取り組む。そのために代表取締役にとどまる』と述べたんですから、ハワイへ行っている時間があるのなら、私たち一人ひとりと対面してもらいたいものです」
当事者の会のメンバーで元「忍者」の志賀泰伸さん(55)は、
「7日の会見を見て、私はメディアから感想を求められ、『ジュリー氏が性加害を認めて、涙を流して謝罪したことは評価できる』と答えたんです。けれど、ハワイへ行って遊んでいたとは……。会見では『被害者に寄り添って』とか言っていましたが、その人が言った直後に取る行動とは思えません。会見で流したあの涙はなんだったんだと思います。やっぱり真剣に考えていないのかと裏切られた気持ちになりました」
と怒りをにじませた。
「Kis-My-Ft2」の元メンバーと一緒に会談
ところで、ここにきて当事者の会と、ジャニーズのファン側との動きにも変化が見られた。
当事者の会の平本淳也代表(57)は、元Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)の飯田恭平氏(35)らと一緒に、ジャニーズファンの有志でつくる「PENLIGHT(ペンライト) ジャニーズ事務所の性加害を明らかにする会」と会談した。
平本代表がこう話す。
「ペンライトは、ジャニーズ事務所に対し『(当事者の会に対する)誹謗中傷を取りやめるよう働きかけるアナウンスを』という要望書を送ってくれていたんです。ジャニーズ事務所に対し、性加害の事実認定と謝罪、被害者支援や再発防止措置の履行を求める署名集めを4月の段階で始め、提出しています。ペンライトとは数カ月前からコンタクトを取っています。私たちにとっては非常にありがたく、協力的な支援です」
ダイレクトメールやSNSには、当事者の会に対する誹謗中傷が絶えないという。
「『デビューできなかった嫉妬』『死ね』『もう出てくるな。消えろ』、社名変更するかも、となったら、『お前らは何てことをしてくれたんだ』『ジャニーズを返せ』『私たちの青春、思い出を返せ』などと投げかけられています」(平本代表)
身の危険を感じた平本代表は、神奈川県警に相談したといい、告訴する準備を進めている。
(AERA dot.編集部・上田耕司)