チームメンバーと共に、小さなPDCAサイクルを回し続けた結果、発売の基準を達成した。これまで「ヤクルト」「ジョア」「ミルミル」などの看板商品から、今は発売終了となった商品まで10以上の商品開発に携わった。
「いずれも、我が子のような存在。中でも、売れなかったものの方がかわいいと思ってしまう。気になってしまうので」と照れ笑いする。
一般的な商品開発の3倍の人数が関わり、大ヒット商品となったYakult1000については、「大きくなり過ぎてしまって、自分の子どもという感じはしないですね」。
現在は、新製品の開発に取り組み中だ。
「具体的には言えないですが、お客様に対してよりメリットの大きいものを、様々な角度から考えています」
チームリーダーを務める中で、大切にしていることは、理想を高く持つこと。
「『できそう』ではなく、突き抜けるぐらいの位置にゴールを置くことを意識しています。同じ視点をチームメンバーにも持ってほしいと思っています」
(フリーランス記者・小野ヒデコ)
※AERA 2023年9月25日号