鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、映画「福田村事件」について。
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今日は現在公開中の傑作映画を紹介させていただきます。オウム真理教信者達の日常を追うドキュメンタリー映画『A』や佐村河内守さんを極秘裏に取材していた『FAKE』など、傑作ドキュメンタリー映画や作品を作られている森達也監督。
森監督が初となる劇映画(ドキュメンタリーではない)を監督し、その作品が公開となった。
僕が本当に信頼している映画評論家の松崎健夫さんが「傑作です。絶対見てください」と熱く言っていたので、拝見させていただきました。
映画のタイトルは「福田村事件」。井浦新さん、田中麗奈さん、永山瑛太さん、東出昌大さん、コムアイさんなど、かなりの強力なメンツが集まっております。
森監督に聞いたのですが、映画の内容からか? 映画会社がこの企画をOKしてくれず、なんとクラファンでお金を集めたのだと。
こんな傑作映画が出来るのだから、クラファンって素晴らしいなと思い。
でも、じゃあ、どんな内容なんだ、と思いますよね? 歴史って教科書に載ってないことは当然沢山あります。それどころか、都合が悪いことは封印される歴史も少なくない。それが戦国時代とかならまだわかりますが、100年前に起きたことでも、そういうことってあるんですね。
この映画は、今から100年前、1923年9月1日に関東大地震が発生した、そのわずか5日後の9月6日に起きた事件のことを映画にしています。