千葉百音

 四大陸選手権のフリーを滑り終えた千葉は、シニアデビューする翌季への意気込みを語っている。

「これから来シーズンも、もっとシニアで通用するようなスケーティングスキルの大きさや、体を大きく使えるようにすること、あとは4回転やトリプルアクセルなど大技の習得に向けて、また練習に励んでいきたいです」

 またメダリスト会見では、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪にかける思いを明らかにした。

「年齢的にも、次のミラノオリンピックが自分の競技のピークを迎えるべきオリンピックかなと思うので、そこを目指して今頑張っているところです」

 羽生結弦と同じアイスリンク仙台を拠点としていた千葉だが、今季を前に拠点を関西に移し、吉田と同じ木下アカデミーで練習している。五輪という目標に近づくシニアデビューシーズンにするため、大きな決断を下したのだろう。ショート『黒い瞳』(ミーシャ・ジー氏振付)ではきびきびとした、フリー『海の上のピアニスト』(鈴木明子氏振付)では流れるような滑りを披露する。GPシリーズでは、千葉は第1戦・スケートアメリカと第3戦・フランス杯にエントリーしている。

 同じリンクで練習する二人の18歳が、それぞれの思いを胸にシニアデビューシーズンを戦う。
(文・沢田聡子)

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