「外遊から帰国すれば、内閣改造、党役員人事で一色だ。どんなサプライズを考えているのか、そして解散総選挙に突っ込むか。党内では2人寄ればそんな話ばっかりだ」
と自民党のベテラン議員がつぶやく。
現在、外遊中の岸田文雄首相は9月11日に帰国すると、すぐさま内閣改造と自民党の役員人事に着手するとみられている。9月13日が濃厚だ。
早くも、麻生太郎自民党副総裁や茂木敏充幹事長の留任が内定したというニュースが駆け巡る。
安倍派の「5人衆」では、松野博一官房長官と萩生田光一政調会長が、重要閣僚か自民党の有力ポストで決まったかのような報道もある。
岸田首相はこれまで、内閣改造や党役員人事について、
「適材適所で決める」
と述べるにとどまっているが、内閣支持率が低迷している中でメンバーを一新して国民にアピールし、政権の求心力を高めるのが最大の狙いとなろう。
今回の人事の最大の焦点
自民党の政務調査役を長く務めた田村重信氏は、
「麻生氏、茂木氏を早々に留任として麻生派と茂木派をガッチリおさえた。安倍派5人衆にも処遇、配慮するニュースもある。3つの派閥を軸に今後の政権運営をし、安定感を第一に考えていることは透けてみえます」
岸田首相は、まず政権の安定感を優先するという戦略のようだ。
その安定感において、焦点となりそうなのが木原誠二官房副長官の処遇だ。