岸田首相の右腕で、「影の首相」とも呼ばれ、岸田政権の「要」でもある木原氏。内閣改造での入閣が濃厚とされていたが、週刊文春の報道で状況が変わった。

 週刊文春は、木原氏の妻の前夫は自殺したとされているが「不審死」であり、木原氏の妻が関与していたのではないかとスクープした。また、警視庁が「不審死」について再捜査に乗り出し、木原氏の妻が捜査対象になると、木原氏が警察サイドに「圧力」をかけたのではないかという疑惑も報じている。

 渦中の人物となった木原氏の処遇はどうなるのか。官邸関係者がこう打ち明ける。

「内閣改造では木原氏は交代で、党本部のポストでほとぼりをさましてから復活させる、という話が流れていた。しかし、岸田首相が木原氏は外せないと決断したようです。官房副長官留任はほぼ決まり。岸田首相は外遊の真っただ中ですが、しっかり木原氏が同行しています。アメリカや中国の首脳が集うインドでのG20サミットに同行させるというのは、留任が前提にあるからです」

 立憲民主党は8月、週刊文春の報道をもとに木原氏の問題について警視庁からヒアリングをした。その際、木原氏にも出席を求めたが、

「週刊文春を刑事告訴した」

 という説明がなされ、木原氏は姿を見せなかった。

立憲民主党は秋の臨時国会で徹底追及の構え

 立憲民主党の幹部は、内閣改造後の10月にも開かれる見込みの臨時国会を見据えて、こう話す。

「木原氏が官房副長官に留任となれば、そりゃあ徹底的に疑惑追及することになる。週刊文春の記事からも明らかに不審死であり、木原氏は国会議員という立場からしても、全面的に協力すべき。なのに、捜査に圧力、妨害をかけたと書かれているのですから、こんな大きな問題はありません。臨時国会の最大のポイントが木原スキャンダルです」

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再炎上させて、火の手をあげたい