故ジャニー喜多川氏の「性加害」問題や、贈収賄事件での衆院議員の秋本真利容疑者の逮捕、京都アニメーションの青葉真司被告の裁判など大きなニュースが続き、印象が薄れつつある木原氏のスキャンダルだが、
「再炎上させて、火の手をあげたい」
と立憲民主党の幹部は意気込む。
スキャンダル炎上を止めるには…
一方、岸田首相はスキャンダルの再燃は避けたいところ。
「木原氏のスキャンダル炎上を止めるには解散総選挙しかないでしょう。臨時国会の冒頭でやれば、野党の追及の場はなくなります。木原氏を守るためなら岸田首相は打って出るかもしれない」
と自民党の幹部が漏らす。
前出の田村氏も、
「世論調査で自民党の支持率は低下してきているとはいえ、維新や立憲民主党も大きくアップしているような状況ではない。自民と公明で過半数がとれると決断すれば、岸田首相は解散総選挙をやってくるのではないか。ジャニーズの会見日に秋本容疑者逮捕というタイミング。岸田政権は世論への対応がうまいし、運が強い。松川るい参院議員のエッフェル塔炎上など、他にもスキャンダルがあるが、解散総選挙になるとマスコミも、選挙妨害を意識してスキャンダル報道はある程度自制してくる。木原スキャンダルを追及させない解散総選挙は十分あり得るでしょう」
と話す。
木原氏を手放せないという岸田首相は周辺に、
「一部で大きく報じられているが、なんの確証もない。なぜ木原がこんなにたたかれなきゃいけないのか。警察もシロと言っているではないか」
とこぼしているという。
内閣改造から「木原隠し」の解散総選挙に突っ走るのか?
(AERA dot.編集部 今西憲之)