また、王子はアフガニスタン派遣のトラウマを誰も気遣ってくれなかったと訴える。しかし、戦場にはウィリアム王子から「ママは君のことを誇りに思っている」とつづった手紙が届いた。トラウマに対して、熱心にカウンセリングを勧めた兄のやさしさはカットされている。軍の関係者は、戦場で王子は危険な最前線には送られていないと証言。王子には個人秘書と元SAS(特殊空挺部隊)の優秀な警備兵が付いており、安全は確保されていたという。
メーガンさん(42)の出番は少ない。それでも顔を出した時のインパクトは大きく、手足を失った兵士らの集まる場に血の色を思わせる真っ赤なドレスをまとって現れ「非常識」と批判されている。オランダの国防軍司令官の名前の発音をメーガンさんに教えてもらうヘンリー王子も「情けない」とされた。
9月9日からはドイツのデュッセルドルフで第6回インビクタスゲームが始まる。前日8日は女王の一周忌にあたるが、メーガンさんがロンドンに立ち寄ることはない。
また「インビクタスゲーム」は、ネットフリックスのアクセスランキングでトップ10に入らなかった。9月1日にビヨンセのコンサートに行った王子は、メーガンさんと母親ドリアさんがはしゃぐ傍らで、一人浮かない様子で携帯画面に目を凝らしていた。作品の不評を知ったのだろうか。
ネットフリックスから出す次の作品は、南アフリカでの安全なお産についてのドキュメンタリーとされる。その時は、メーガンさんが自分のお産と育児の経験をもとに現地の女性に教えたり手助けをしたりする場面も想定される。今度こそ、トップ10入りを果たすだろうか。
(ジャーナリスト・多賀幹子)
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