90 歳を超え舞台やテレビで活躍、ウクレレ奏者としても、第一人者として活動を続ける高木ブーさん(撮影/写真映像部・東川哲也)
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 大人から子どもまで、テレビの前で笑い転げて観たザ・ドリフターズの「雷様」といえば高木ブーさん。90歳の今も舞台やテレビ、またウクレレ奏者として活躍中です。長く元気に活動している高木さんに、その秘訣を伺いました。発売中の「朝日脳活マガジン ハレやか 2023年10月号」(朝日新聞出版)より抜粋して紹介します。

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娘と旦那さん、孫と楽しい4人暮らし

 今年3月に90歳になりました。その記念に出版したのが『アロハ90歳の僕 ゆっくり、のんびり生きましょう』(小学館)。表紙の僕の写真、いいでしょう。実は、孫のコタロウが撮ってくれた写真なんです。今年大学生になったコタロウはカメラに熱中してて、僕がフェスに出演するときもオフィシャルカメラマンをやってくれたり、けっこういい写真を撮るんですよ。

 今は、一人娘のかおると、その旦那さん、そして孫のコタロウと4人暮らし。カミさんが58歳という若さで亡くなってしまったこともあって、かおるが結婚するときは「同居してくれる相手じゃなきゃ絶対ダメ」って釘を刺したんです。だって一人暮らしになったら寂しいじゃない。幸い旦那さんがいい人で、快く一緒に住んでくれました。それからしばらくして孫が生まれて、こうやって4人でにぎやかに楽しく暮らせてるわけです。本当に感謝してます。

 コタロウが小さいときは、ベビーカーに乗せて公園を散歩したり、一緒に映画を見たり遊んだり……。あっという間に大きくなって、僕より背が高くなっちゃったけど、孫はかわいいね。娘のかおるは、僕がまだザ・ドリフターズ(以下、ドリフ)に入る前に生まれ、その後ドリフのメンバーになって、ものすごく忙しい時期だったから、少し寂しい思いをさせちゃったかもしれない。今みたいに時間的にも気持ち的にも余裕がなかった時代だからね。

長さんからドリフに誘われた理由

 ドリフに加入したのは、東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年。長さん(いかりや長介)に誘われたのがきっかけ。当時は、わりとバンド間でメンバーの引き抜きとか移籍は頻繁にあって、ドリフに入る前は、ジャズコーラスのバンドを結成したり、ジェリー藤尾さんの専属バンドでギターやウクレレを弾いたりしていました。
 

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長さんが語った理由とは?