採決前日に届いた議題

 実は、連合チームがなくなると思っていなかったのは、古川さんだけではない可能性が高い。

 関東学連から加盟校に対して、関東学生連合チームを編成しない案が提出されたのは昨年4月19日。そして同年6月30日に開催された代表委員総会で「関東学生連合チームは編成しない」という決定がなされた。その際、反対は加盟校244校中、10校に満たなかった。

 ところが、古川さんらがこの決定を覆すために署名を集めると、80校以上が賛同したのだ。

「代表委員総会の投票結果と集まった署名の数には大きな乖離があります。総会に出席した代表委員が投票前に大学内の意見を集約し切れていない、ということでしょう。議事録には記載がないので、はっきりした数はわかりませんが、『会長に委任します』というかたちで、委任状の提出で採決に加わった大学もかなりあったと思います」(古川さん)

 さらに問題なのは、関東学生連合チームの編成の可否をめぐる議題や資料が各大学に届いたのは総会の前日から当日にかけてだったことだ。

「緊急時を除いて、議題は総会の2週間前に通知しなければならないと規約に書かれていますので、明らかな規約違反です」(古川さん)

 つまり、学生連合チーム自体がなくなってしまうことが最後まで明確に各大学に伝わっておらず、十分な議論も行われず、総会での議決にいたってしまったわけだ。

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関東学連は「取材に応じることを差し替える」