元テレビ東京の佐久間宣行氏
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 フジテレビで10月からオードリーとハライチがMCを務めるゴールデンタイムの新番組『オドオド×ハラハラ』が始まることが発表された。この番組は、6月10日に単発の特番として放送され、好評を博していた。そこからトントン拍子でレギュラー化が決まったことになる。

 番組のコンセプトは「トーク番組の新たな可能性を探るチャレンジトークバラエティ」。特番では、松たか子、葉加瀬太郎、ジェシー(SixTONES)といった大物ゲストが出演して、「大御所だって叱られたい!クイズ!大御所コラコラ」などの企画を通して、ほかでは見せない素顔を見せていた。

「チャレンジトークバラエティ番組」と銘打たれている『オドオド×ハラハラ』には、いろいろな意味でチャレンジングな要素が詰まっている。まず注目すべきは、演出・プロデュースを務めるのが元テレビ東京の佐久間宣行氏であるということだ。

 佐久間氏は『ゴッドタン』のプロデューサーとして知られる大物テレビマンであり、2021年にテレビ東京を退社してからは、フリーの立場で数多くの映像コンテンツの制作に携わっている。テレビ番組だけでなく、Netflixの『トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ~』『「LIGHTHOUSE」~悩める2人、6ヶ月の対話~』など数多くの話題作を手がけてきた。

 そんな佐久間氏も、ゴールデンタイムのレギュラー番組の総合演出を務めるのは初めてである。また、フジテレビのレギュラー番組の演出をするのも初めてのことだ。彼にとっても、彼を起用したフジテレビにとっても、今回の新番組は大きな挑戦なのだ。

 さらに言うと、吉本興業所属ではないオードリーとハライチの2組を軸にしてバラエティ番組を立ち上げるというのも画期的なことである。

 今のお笑い界は吉本興業の一強状態にある。吉本芸人は質・量ともに充実していて、テレビバラエティ市場でも圧倒的なシェアを占めている。必然的に、ほとんどの番組では吉本芸人が数多く出演することになる。また、吉本興業はタレントマネジメントだけではなく番組制作にも携わっているため、テレビの世界で強い影響力を持っている。

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吉本興業だけでは健全とはいえない