ネタ探しに苦しみながらも

同課Xの”中の人”。山中義之警部(右)と金村優樹警部補

 同課がツイッターを始めるきっかけは、2011年の東日本大震災だった。当時、インターネット上には真偽不明の情報があふれ、課内でも情報発信の重要性が再認識されたという。

 そして震災の混乱がある程度収まってきた13年1月、ツイッターでの投稿を開始。大規模な災害が発生した際、災害対策課のアカウントから正確な情報を都民・国民に届けることを目的とし、その情報をフォロワーに拡散してもらうことを目指している。

 17年6月、それまで不定期だったツイートを1日1回に変更。このことで、当初約20万人だったフォロワーが、翌年1月には約60万人にまで急増した。その後もこの方針を貫き、今年1月には90万人を超えた。

 特にここ2、3年のフォロワーの増加数は年間で2万人前後だったが、今年は8月初旬時点で年初から7万4千人も増えている。その理由を山中警部は、「最近は自然災害が多いと感じている人が多く、防災意識が高まっているのではないか」と推測する。
 

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「ネタ探し」の切迫感