災害時などに役立つ情報を発信し続けている警視庁警備部災害対策課のX(旧Twitter)が人気だ。開設から約10年かけて、フォロワーは約98万人に「成長」した。「アナログ時計で方角を知る方法」「新聞紙で『薪』を作ってみた」「5円玉でトゲを抜きやすくする方法」「スプーンで缶切りに挑戦」など、毎日投稿される情報は、実際に“中の人”が確認し、検証したもの。災害時に、正確な情報を被災者たちに提供する場になることをめざしての試みだ。
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「『警視庁』という硬いイメージと、身近で親しみやすい内容の投稿とのギャップがうけているのかなと思います」
とは、災害対策課のアカウントの“中の人”の一人、同課の山中義之警部だ。
「これまでのツイート(Xでは「ポスト」)を見ると、簡単に試すことができて、効果を実感できるものが大きな反響をもらっています」
例えば、今年6月13日のツイート。外出時に子どもの写真を撮っておくことで迷子になったときに備えるという内容の投稿に、3日間で「いいね」とリツイートが計15万以上ついた。コメント欄にも「さすがプロ。効果も高そうだし、運用も楽」「早速今日から実践しよ」などという声が並んだ。