島田秀平(画像=事務所提供)
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 夏の風物詩といえば、怪談。ド定番なのは、かつて一世を風靡した「トイレの花子さん」や「メリーさんの電話」あたりだが、SNSが発達した令和の時代にも、世相を反映した“怖い話”が次々に生まれているはず。現代っ子たちは、一体どんな怪談を楽しんでいるのか。新時代の怪談の語り手として活躍する、お笑いタレントの島田秀平さんに、最新の怪談事情を聞いた。

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――最近は、どんな“怪談”がはやっているのでしょうか。

 やっぱりSNS絡みの話は増えていますね。亡くなった彼氏のお墓参りに行ったら、LINEで未読のままだった彼へのメッセージに既読がついたとか。ついにここまで来たかと驚いたのが、メタバースの怪談。メタバース上で仲良くなった人がいて、やけに話が合うなと思ったら、実は亡くなった彼女だったそうです。

 怪談は、時代を反映する鏡です。たとえば、数十年前、初めてピアスが世に出た当時は、耳たぶにあけた穴から白い糸が出ていて、引っ張ったら視界が真っ暗になった……実は白い糸は視神経だった、っていう怪談が流行りました。スマホのカメラに顔認証機能が登場したときは、心霊スポットで景色を撮ろうとしたら、誰もいないのにパッと顔認証が反応した、なんて話が広まったり。

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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