熱中症による体調不良がフォーカスされているのは今大会に限った話ではない。昨夏の甲子園でも10人以上の高校球児が足をつって途中交代している。地球規模の温暖化による影響で気温が上昇し、環境省と気象庁が共同で発表する「熱中症警戒アラート」が全国各地で連日発表され、外出自粛が呼び掛けられている。

 様々な対策案は一考の余地がある。タレントの伊集院光は今月6日のTBSラジオ「U-NEXT presents 石橋貴明のGATE7」に出演した際、「俺は決勝戦とか、ベスト8は甲子園でいいから、その手前まではドームでやったほうがいいんじゃないかと。ちゃんと甲子園に敬意を持つために、決勝は必ず甲子園でやりましょう。例えばナイターとか涼しい試合でやりましょう。だけど、各地方にドームができたから、そこで頂点までは持ってきてもいいんじゃないのと。九州のトップは福岡のドームで決めて。地方ごとの最後の何試合かをドームでやると」とベスト8に勝ち上がるまでは各地のドーム球場で試合を開催することを提案。帝京で野球部に所属していたタレントの石橋貴明は伊集院の意見に理解を示したうえで、「そうねえ。女子の高校生の大会。決勝だけ甲子園でって。2校しか味わえないのは……。やっぱりあそこに入ってやるっていうのが、その人たちのその後の人生において、『俺、甲子園出たことあるんだぜ』というのは、野球やっているやつからすると『え!甲子園出たことあるの』って」と、球児が高校野球の聖地・甲子園に抱く特別な思いにも言及した。

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