<再度問われる。「人間を殺して何が悪い」と。悪いなどと一言も言ってない。殺した時点で貴方は「人間」ではなく「ヒト」という獣になるんだよ。それは「人間」としての貴方の自殺行為ですと。その覚悟があるかと問い返したいのです。「では肉親を殺されたら?」。その時点で相手は「私にとって」獣です。獣には獣としてそれなりに応じてあげるのが礼儀ってもんです>

 殺人について「悪いなどとは一言も言ってない」「獣には獣としてそれなりに応じてあげるのが礼儀」と殺害を肯定するような言葉が並んでおり、バンドで歌っていた「ともに頑張って生きよう、あきらめないで」といった雰囲気とはまったく異なる内容だ。

 今年5月にダンスクラブのイベントで、瑠奈容疑者と被害男性が親密そうにしている様子やその場に修容疑者がいたことも確認されている。

「男性はかなり以前から女装しながら、札幌市内のあちこちのクラブ、バー、ライブハウスなどに出入りしていました。ライブハウスなどで演奏している修容疑者と面識があってもおかしくない。それもあって、瑠奈容疑者と男性が親しくなったのかもしれない。今、報じられているのは今年5月に瑠奈容疑者と男性が出会ったという情報ですが、私はそれより前から知り合いだったと聞いています」(前出・ライブハウスの関係者)

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 今回、殺人容疑についても3人全員が逮捕となった。修容疑者はブログで書いていた「獣」となった末の犯行なのか。一家の「心の闇」は解明されるのだろうか。

(AERA dot.編集部 今西憲之)

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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