配信しながら、何が受け入れられるかテストをしてきた結果です。音がクリアな素晴らしいASMRの動画も多いですが、料理の音だけ、食べる音だけとシーンを特化しがちです。ストーリー性を持たせることで、どうなるのという期待感や突っ込みポイントが増し、視聴者の方の満足度につながると考えています。
別に僕じゃなくてもよくて、誰かがこのフォーマット通りに作ればバズれると思っています。つまり、自分というキャラ無しで成立する動画であるほど、バヤシが何者かを知らなくても純粋に動画自体を楽しめ、新たな視聴者に届くはずです。そこは意識して作るようにしています。
「世界」も見すえて
――他のクリエイターとのコラボ動画も目立ちます。
アメリカのYouTuberで世界1位の年間収入記録を持つミスター・ビーストさんをはじめ、オファーをいただくことが増えてきました。
あくまで料理動画なので、コラボする方のキャラを活かしつつ、自分のフォーマットに当てはめていく難しさはありますが、とても勉強になっています。でも、このフォーマットがあるからこそ、スベらない自信があります。
――世界的に受けているのはなぜだと思いますか。
言葉を発していない、というのはあると思います。日本語を話すと、言葉の壁を感じさせてしまうので、代わりに表情や動きをわかりやすくするように気を付けています。「幸せそうにほおばる顔が見たくて、最後まで見る」といったコメントも多くいただくので、味に噓はつきませんが、美味しければ大げさに表情を作るんです。料理して美味しそうに食べるハッピーさが受け入れてもらえるのだと思います。