秋篠宮さまとともに7月、鹿児島県で開催された「全国高校総合文化祭」に出席された秋篠宮家の長男・悠仁さま。研究発表をした生徒たちに「トンボにすごく興味がある」「トウキョウサンショウウオを見てみたい」などと話しかけたという。生き物好きで、木登りが大好き――。小さなころのそんなイメージが強い悠仁さまだが、宮内庁が開催する「文化祭」に出展している作品からは、生き物にとどまらず興味や関心を広げていく様子がうかがえる。皇室の「あのとき」を振り返る。
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上皇さまはハゼの研究者であり、天皇陛下は水問題の研究で知られる。秋篠宮さまは家禽類の研究で皇族初の博士号を取得している。故・寛仁殿下の長女・彬子さまは、中国の春秋戦国時代を舞台にした人気漫画「キングダム」の筋金入りのファンだが、日本美術の研究者だ。
そして悠仁さまにも、その「片鱗」がうかがえる。その場が、皇居にある宮内庁内で開催される「文化祭」だ。正式には「宮内庁職員組合文化祭美術展」。職員のための行事だが、皇室メンバーの作品も特別出品される。
これまでに制作された作品からは、悠仁さまの成長の様子が見て取れる。
お茶の水女子大学付属幼稚園に入園した2010年、昆虫や植物に興味を持ち始めた4歳の悠仁さまが作ったのは、和紙のちぎり絵だった。庭のヘチマやムベ、アケビを表現した「みのりの秋」という作品だ。
この年、秋篠宮さまは誕生日の会見で、悠仁さまが秋篠宮邸の庭にある柿の木やヘチマにも興味を持つようになったと話している。
「実というのでしょうか、木になる実など植物になっているもの、また、お芋のようなものに随分興味が出てきたようです。(略)私と一緒に見に行っては長さを測ったりすることを楽しみにしておりました」
この年の紀子さまの作品は、翌年の干支にちなんだウサギを和紙と粘土で作った「雪うさぎ」。雪の日にご一家で雪うさぎを作ったことをイメージしたという。