何かと話題に事欠かない、ロンドンブーツ1号2号の田村淳(49)。7月30日放送の「ワイドナショー」で中古車販売・買取会社ビッグモーター保険金不正請求問題を取り上げた際も、石原良純の「今日の時点でこの店に買い物に行く人いる?」という発言に対し、淳はカウンター気味に「僕は今、査定に出しました」と驚きの発言。出演陣を唖然とさせたが、SNSでは「さすがは淳!」と彼らしい番組の盛り上げ方に称賛の声もちらほら。
この発言について「淳さんらしい発言です」と言うのはバラエティ番組を手掛ける放送作家だ。
「佐藤隆太さんがビッグモーターのCMを降板するほど、今や芸能人なら誰もが関わりあいたくないはずなのに、淳さんは自ら絡みにいって話題を獲得することに成功。この“火中の栗を拾う”スタイルが淳さんの真骨頂でもあり、彼が芸能界で成功した秘訣だと思います。そもそも『ワイドナショー』は松本人志さんの強烈なコメント力で成立していた番組。4月に松本さんが降板して淳さんが隔週レギュラーになったため、『これぐらいのことを仕掛けていかないと……』という思いはあったはず。そんなアナーキーな笑いのとり方は淳さんが唯一無二だと思います。本人は2010年あたりから『舞台にも上がってないしネタもやってないから芸人という意識はない。すでに芸人をやめている感覚』と発言していますが、“誰もしないことを平然とやる”という点に関しては、誰もよりも芸人らしいところがある」
赤く染めた髪をトレードマークとして、若くして大ブレイクした田村淳。今やタレントとしてだけではなく、会社経営者や投資家としての顔も持つことでも有名だ。
「若い時から戦略家であり、髪を赤く染め上げ、パンクなビジュアルでデビュー2年目にして大ブレイクできたのも、そんな淳さんの“誰もしないこと”を戦略立ててやったからだと思いますね。また、素人さんの自宅にお邪魔して浮気の証拠を見つけるという伝説の企画『ガサ入れ』を始め、いわゆる“素人いじり”が駆け出しの頃から本当にうまくて、それが今のYouTubeチャンネルやオンラインサロンでの一般の人との掛け合いにつながっています。『脱芸人』を宣言したあたりから、芸人としてのプライドを一切捨てて、一般の人にも同じ視座で物事を考えたり発言したりするようになったのが今の活動の原点になっているんじゃないかなと思いますね」(前出の放送作家)