写真はイメージ(Gettyimages)

 さて、記録的な熱波による暑さのせいなのか、先日から外を20分でも歩くと、翌日ダウンしてしまうようになりました。ダウンといっても、日本でよく経験した、夏バテのような倦怠感がずっと続くのではありません。熱中症のような症状でもありません。翌朝起きることができなくなるのです。12時間から15時間ほど寝てしまうのです。

 日本ではこのような経験がなかったので、不思議で仕方ありませんでした。日本では運動経験のなかった私ですが、アメリカに拠点を移してからは、ジムに通い、ほぼ毎日30分の筋トレと30分の有酸素運動(インドアサイクリング)をしているので、体力はむしろついていると考えられます。それなのに、7月に入ってからは、最高気温が26度から28度の中で、たった1時間ほど太陽に浴びただけで、その日は問題ないのですが、翌日、ぐったり寝込んでしまうようになったのです。

 要因を自分なりに調べたところ、どうも「紫外線」が原因であることがわかってきました。

「UVインデックス 」とは、紫外線が私たちの体に及ぼす影響の度合いをわかりやすく示すために、紫外線の強さを指標化したもののことです。UVインデックスが3から5の場合、紫外線は中程度であり、UVインデックスが6から7は紫外線が強いということになります。環境省によると、紫外線対策として「UVインデックスが3から7の場合、日中はできるだけ日陰を利用しましょう」と呼びかれられています。また、UVインデックスが8から10は紫外線が非常に強く、UVインデックスが11以上は、紫外線が極端に強いということになり、紫外線対策として「UVインデックスが8以上の場合、日中の外出はできるだけ控えよう」となっています。

 気象庁 の「日最大UVインデックス(解析値)の年間推移グラフ」によると、2022年の東京のUVインデックスは、7月が6.5と最も高く、ついで6月と8月が5.9と続きます。しかし、1日における時間ごとの推移を見ると、例えば、2023年7月29日のつくばにおけるUVインデックスは、12時が9.7と最も高く、ついで11時が9.4、13時が8.6であり、8月2日 のUVインデックスは、12時が8.8と最も高く、ついで11時が8.4、13時が7.8でした。

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紫外線がからだにもたらす影響は?