投手陣では、中日の谷元圭介の奮起が待たれる。1985年1月28日生まれの38歳。剛速球を投じる中継ぎ右腕として日本ハムで8年間活躍を続けた後、9年目のシーズン途中に中日にトレード移籍して以降も存在感を示し、2019年から4年連続で30試合登板をクリアしてきたが、今季はここまで6試合に登板したのみ。そのうち3試合で失点して防御率9.00という成績は不甲斐ないが、それ以上に二軍で21試合に登板して防御率2.84と好投を続けながらも一軍から呼ばれないことの方が問題か……。夏場の連戦でこそ、タフさが売りの右腕が必要なはずだが、果たして一軍舞台で出番を得ることができるだろうか。
彼らが窮地に立たされている一方で、1983年生まれの栗山巧、中村剛也(ともに西武)、1982年生まれの比嘉幹貴(オリックス)、青木宣親(ヤクルト)、1981年生まれの和田毅(ソフトバンク)、そして1980年1月22日生まれの球界最年長43歳の石川雅規(ヤクルト)と、まだまだ存在感を示しているベテランは多くいる。苦難を乗り越える“術”を持っている百戦錬磨の戦士たちは8月以降、果たして巻き返すことができるのか。