夏休みの宿題をすぐ投げ出してしまう……。子どもの集中力が続かないというのは子育てのよくある悩みです。4人の子ども全員を東大理III(医学部)に合格させた佐藤ママこと佐藤亮子さんの著書『三男一女東大理III合格! 佐藤ママの子育てバイブル 学びの黄金ルール42』から一部抜粋して、子どもの成績を伸ばす、親のサポート法を紹介!第三回目は、第3章「成績がぐんぐん伸びる! 小中学生の宿題・テストのサポート法」から黄金ルール16「子どものやる気を引き出すのは、親のあなたです!」を公開します。
【第三回】子どものやる気を引き出すのは、親のあなたです!
子どもの勉強について、親御さんがよく口にするのが、「やる気がない」「集中力がない」「続かない」といった悩みです。それはお子さんの努力が足りないのでしょうか。
いいえ。お子さんが悪いのではありません。その原因はお子さんではなくて、親であるあなたにあります。子どもが育たないのは子どもに問題があるのではなく、たいていは大人が原因です。子どもがやる気を出すようにするためには、親が子どもを導く必要があるのです。
私たち大人も、自分の得意なこと、楽しいことをするときにはやる気が出て、何時間でもやっていられます。でも、わからないこと、苦手なことをやるときには、なかなかやる気が出ないし、集中力も続きませんよね。子どもも同じです。
基本的には子どもは勉強が嫌いでやりたくありません。でも、勉強がわかれば、楽しいものになり、子どもは勉強をするようになります。まずは、小さなことでいいので、成功体験を与えることです。
小学校に入るとテストがあります。やはりテストでいい点数がとれると子どもはうれしいものです。テストの点数が悪いと、やる気が出ません。そのとき、ただ単に「もっと勉強しなさい」と言っても、子どもは具体的に何をすればいいのかわかりませんよね。目の前にある問題がわからないのだから、やる気も出るはずがありません。
基本的に、子どもは勉強について、何から始め、何をどのくらいやればいいかがわかっていないものだと思ってください。親が具体的に示してあげてください。